こんにちは。たいちょーです。
上記意見は銀行あるあるですね。
今回はそういった方向けに、銀行員が頻繁に使う不動産関連の金融用語を一覧化しました。
なお、私個人の独断と偏見で選んでいます。
銀行、金融機関によって意味や呼称が多少異なることがあります。
予めご了承ください。
不動産
構造(W造、LGS造、S造、RC造、SRC造、CB造)
W造 | 木造 |
---|---|
LGS造 | 軽量鉄骨造 |
S造 | 鉄骨造 |
RC造 | 鉄筋コンクリート造 |
SRC造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 | CB造 | コンクリートブロック造 |
タウンハウス、テラスハウス
界壁を共有する長屋建て住宅(隣と壁がつながっている戸建住宅)。
外観だけでは区別が難しいが、一般的には「敷地が共有となるか否か」で区別される。
敷地が共有である場合:タウンハウス(マンションに近い)
敷地が共有でない場合:テラスハウス(一戸建てに近い)
インスペクション
建物状況調査。ホームインスペクションは住宅診断とも呼ばれる。
建物の構造耐力上の主要な部分(基礎、外壁等)や、雨水の浸入を防止する部分(屋根、開口部等)の劣化・不具合の状況を把握するための調査。
劣化対策等級、耐震等級
住宅性能表示制度における「日本住宅性能表示基準」に基づく項目の等級。
数字が大きいほど性能が高いことを表す(各項目により最高等級は異なる)
住宅性能評価書で確認可能。
住宅性能評価書とは、住宅性能表示制度に基づく評価結果として交付される評価書。
建築基準法で定める基準を下回る住宅については、住宅性能評価書を交付することができない。
よって取得すると安全に設計・建設された住宅であるという証明になり、下記メリットを受けられる可能性がある。
・住宅ローン減税
・住宅ローンの金利引き下げ
・地震保険料の割引
・贈与税の税制特例
ZEH(ゼッチ)
Net Zero Energy Houseの略語。
断熱性能等の向上、省エネルギー設備の導入、太陽光発電等による電力創出により、生活で消費するエネルギーと、生み出すエネルギーの収支をゼロとすることを目指した住宅。
ZEH水準の証明書として、BELS(ベルス)評価書、住宅性能評価書等がある。
SOHO(ソーホー)
Small Office Home Officeの略語。
小規模の事務所や住宅で働く職業形態、またはその用途で利用可能な物件のこと。
レンタブル比
賃貸物件において、延床面積に対する賃貸面積の割合。
賃貸部分以外(共用部分等)からは賃料を直接得ることはできないため、レンタブル比が高いほど収益の効率性が高いと考えられる。
サブリース
賃貸物件において空き家リスクや管理の手間を避けるために、不動産管理会社等が賃貸物件のオーナーから一括して借り上げを行い、転貸して賃貸経営を行う方式。
不動産管理会社等がオーナーに対して賃料収入を保証する場合もある。
リースバック
所有物件を売却後、売主が買主(リースバック事業者)より当該物件を借りて引き続き利用する取引手法のこと。
プロパティマネジメント(PM)
投資用不動産の収益向上等を目的とした不動産の運営・管理業務のこと。
テナント管理(入居者募集、契約更新等)や、建物管理(点検、修理、清掃等)などを行う。
インカムゲイン、キャピタルゲイン
インカムゲイン:資産を保有していることで得られる利益のこと。
キャピタルゲイン:資産の売却によって得られる利益のこと。
賃貸用不動産に直接投資した場合は、それぞれ下記の通り。
インカムゲイン:賃料収入
キャピタルゲイン:(購入時より高い価格で売却できた場合の)売却益
中間省略登記(三為契約)
不動産の売買等によって、所有権がA(売主)→B(不動産仲介業者等)→C(買主)と順次移転する場合、中間者Bへの移転登記を省略して、直接AからCへ所有権が移転する登記のこと。
「第三者のためにする契約」の手法を用いるケースが多いため、三為契約(さんためけいやく)とも呼ばれる。
オーナーチェンジ(OC)
投資用マンションや戸建住宅を購入し、賃借人が入居したままの状態で他者へ売却すること。
バルクセール
金融機関等が不良債権等を処理する際、担保不動産等を一括して売却すること。
CF(キャッシュフロー)
Cash Flowの略語。
一定期間において受け取る現金収入と支払う現金費用の流れのこと。
現金収入>現金費用の場合、CFが黒字となり、収支プラスとなる。
1年間や、融資全期間のCFを指標として利用。
DSCR
Debt Service Coverage Ratioの略語。
借入金償還余裕率のことであり、債務者返済能力を示す指標。
DSCR=(一定期間の)純営業収益(NOI)÷(一定期間の)元利返済額
DSCRが100%以上の場合、CFが黒字となり、収支プラスとなる。
1年間や、融資全期間のDSCRを指標として利用。
LTV
Loan To Valueの略語。
負債比率のことであり、資産に対する負債(借入金)の比率を示す指標。
LTV=負債(借入金)÷資産(不動産評価額)
LTVが100%未満の場合、借入金額を物件評価額でフルカバーできている状況。
まとめ
金融用語、銀行用語は難しいです!初めは分からない用語ばかりなので、逐一インターネットで調べたり先輩に質問して「用語集」としてまとめておくといいかもしれません。
以上、たいちょーでした。